・RaspiVPNとは

RaspiVPNは、小型PCであるRaspberryPiやオープンソースのVPNソフトウェア(softether VPN)を使うことで、いままで高価な機器やサーバが必要だったVPNを「安価」「手軽」に使用することができる仕組みです。

RaspiVPNを使用すれば、外部からインターネットを経由して社内のネットワークに接続できるようになります。

[安価]

RaspiVPNでは安価な小型PCであるRaspberryPiを使用します。RaspberryPiはACアダプタ等も含め1万円程度で揃えることができますので、通常数十万するサーバや専用機器は必要ありません。

[手軽]

RaspiVPNは誰でも簡単に使用できることを目指しています。RaspberryPiに専用のSDカードを挿入してネットワークに接続するだけでVPNサーバとして稼働します。基本使用であれば面倒なポート開放も必要ありません。※
使用者の追加など基本的なVPNサーバ設定は、Windowsのパソコンから簡単に行うことができます。利用者パソコンへのソフトインストールもマニュアル通りに行うだけです。
※ポート開放すれば、MacやiPhone、AndroidもVPN接続が可能になります。

・VPNとは

VPN(Virtual Private Network)とは、仮想的に個人的なネットワークを構築する技術です。
インターネットは、様々なネットワーク機器を経由し、目的の場所にデータを届けるという仕組みで動いていますが、その仕組み上(暗号化していなければ)簡単に中身を覗き見ることができます。

VPNを使用すると、拠点間の通信をすべて暗号化することができる為、セキュリティ強化を図ることができます。

通常VPNは、拠点間の通信を行うために使用されることが多いです。
例えば本社と拠点間を繋ぎ、本社のサーバへ接続したり、家のコンピュータと会社間を接続し、会社の環境をそのまま家のPCに用いられます。

以前は拠点間を直接接続する「専用線」が用いられていました。しかし非常にコストがかかるため、大企業などでしか使用されてきませんでした。
しかしVPNが登場したことで、安価、安全に「仮想的な専用線」を作成することができるようになりました。

現在では、テレワーク等で「家のパソコンから会社のネットワークに接続する」等によく使用されています。
RaspiVPNも本用途を目的に設計されています。